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優駿

 投稿者:kenhappy  投稿日:2003年 5月 5日(月)03時07分45秒
  パドックを颯爽と行く
優駿を羨ましく見る

今日は東京優駿
万単位の仲間から
選りすぐられた四歳馬

その頂点を目指して
今まさに雌雄を決しようとしている

彼らは走るための血統を受け継ぎ
走るためにすべてを捧げている
その一途さには一点の曇りもない
純粋であり健気である

その持って生まれた使命に
物の哀れを感じ
憧れと羨望を禁じ得ない

人間は何を血統として受け継ぎ
何を使命としてこの世に誕生したのだろうか

今まさに走ることの使命に燃えて
優駿の瞳は輝き澄んでいる
彼らの優劣は数分後には決する
短い時間の中に
すべての資質を出し切り
ただただ走るのだ

ゴールを駈け抜けた結果がどうあれ
最後の瞬間には
それぞれが使命を果たした満足感を瞳に湛え
それは清く澄んでいるに違いない

人間はこの優駿のように一途になれるだろうか
輝く澄んだ瞳になれるだろうか
一点の曇りもなく物事に突き進むことができるだろうか

人間は複雑怪奇な心を受け継ぎ
好むと好まざるとにかかわらず
心の決する使命のために行動する
それは時として辛く悲しいことである

叶わぬ想いを優駿に託し
精神世界の美しさを愉しみながら
一途な心は彼らと同化している

http://www.mni.ne.jp/~kenhappy/

 


視点を変えれば

 投稿者:kenhappy  投稿日:2003年 5月 5日(月)03時01分50秒
  追いかけても追いかけても
夢は逃げて行き

掴んでも掴んでも
愛は満たされない

逃げても逃げても
現実はしつこく付き纏い

隠れても隠れても
いらぬ愛が追いかける

時の流れが
望まぬ過去を刻み
侭ならない現在(イマ)がある

夢は夢見るもの
現実として捕らえれば泡と消え
俗世のものとなる

愛は相互に創り出すもの
受身に甘んじれば切がなく
無限の欲望に飽くことはない

現実からの逃避は心地よいが
逃げれば逃げるほど
孤独の地獄に苛まれる

望まぬ愛など存在しない
誠実を旨として
優しく受け留めれば
どんな愛も美しい

この世の無常が心を覆い
幸せは遠く逃げて行く

夢は追いかけるから夢であり
愛は満たされないから創り出す

現実は生きるためにあり
人は相互に労わり合って生きて行く

視点を変えれば
心は幸せで満ちて行く

http://www.mni.ne.jp/~kenhappy/

 

古時計のメロディー

 投稿者:kenhappy  投稿日:2003年 4月18日(金)09時57分51秒
  軽快なオルゴールが時を告げ
古時計のメロディーが
懐かしい文学の香りを満たす
ここは道後のカラクリ時計

無粋なスーツの男がひとり
歴史が染み込む暖簾をくぐる

二階の神の湯の休息所で
番台に湯代を支払い
男女が休む畳で着替え
何と大らかなり

浴衣でタオルを肩にかけ
粋に構えて神の湯へ
漱石も温まったであろう
古びた大理石の湯船に浸る
ああ何と気持ちが良い

初めての地での仕事帰りに
「ぼっちゃん」と同じ
  カラクリ時計の音色を聴き
 歴史湯に浸るこの贅沢

古時計のメロディーが
キラリと光る
至福の時を思い出させる

http://www.mni.ne.jp/~kenhappy/

 

映画

 投稿者:kenhappy  投稿日:2003年 4月18日(金)09時54分39秒
  久しぶりに映画を見た

愛も自然も
憎しみもアクシヨンも

スクリーンと私の間に
虚像と実像の
確たる隔たりをもった
世界が見える

しかし
どうして感動し涙するのか
現実とはかけ離れているはずなのに
身近で起こったことのように
全身が反応してしまう

夕焼けに覆い尽くされた
大海原を翔けるヨットに

その中で激しく求める
男と女に

やがて別れる切なさに

自分には
絶対に当て嵌まらない
情景を見つつ

虚像と認めて
尚且つ全身の震えを
禁じ得ないこの感動は何だ

人間は誰しも
侭にならない世界があり
努力の上に生きている

努力を超えた
夢を見たとき
現実を忘れ感動がある

超えられない
現実の向こうにある
生きている夢の証を
映画に見ている

http://www.mni.ne.jp/~kenhappy/

 

亡霊風景

 投稿者:A 道化  投稿日:2003年 4月15日(火)20時16分24秒
 



地から遠のく心地
そっと 肌が冷えてゆく
薄い雨と 
草と土の斜面
ひっそりとのぞく踏み石を避け



雨の
幕と 音とで
多くのものを 見誤ることが出来た
もしかして
其処に いるのでは と



踏みしめる苔の潤い
風がはためかせる 雨の沈みや
目の端をかすめる 花の揺らぎ
嗚呼 もしかして
其処にいるのでは と



亡霊は もう 
土の下から染み出したのだろう



大きな傘を
お寺様と火とに掲げる 母の
白い息は
お経に揺れる黒い僧衣に 
ふっ と 消え入り



何気なく 
目で追えば 
お寺様の息は 線香の煙と混じり合い
すう と 昇って
宙に 消え入り



それを また
いつか 誰かが吸い込むのだ
巡っている
巡るものたちの
此れは 正体の一部か



嗚呼
そうして いつか 
何処かに 届くのだろう?
必ず
何処かに 届くのだろう?



目を閉じ 手を合わせ
また うっすらほどけば
輪郭の消えかかった世界が
ぼんやり 濡れて
浮遊している



私は 見る
雨のかかる 此の視界の多くを
かぎりなく
とりとめもなく
見誤り続ける為に





2003.4.15.



http://www.geocities.jp/a_do_ke/

 

漠然とした恐ろしさ

 投稿者:kenhappy  投稿日:2003年 4月 2日(水)02時48分31秒
  今いる空間が
恐ろしくなることがある
 
今どうしてここにいて
連続した時間の中で
自分の存在があるのだろう

その存在は過去と未来の狭間にあるが
境界線は見えない

どうして1分前の自分を鏡に映せないのか
どうして1分後の自分を鏡に映せないのか
現在は常に前に進み未来を埋めて行く
過去は後ろに広がり思い出となる
 
自分の存在を考える時
何故ここにあるのかを不思議に思う
 
地球に人類が誕生し
その特定の男女の営みによって
自分が誕生した
そして40数年生きている
 
ごくあたりまえの
理(コトワリ)を考えているのではない

閉じられた空間の中での
時間の矢に縛られている
この世の全ての存在が
不思議であり
この空間にあることが
漠然と恐ろしく感じるのだ

現在だけが
自分の存在を決定している
未来は存在ではなく無である
過去は存在ではなく記録である
存在は現在にのみ生きている  

夜が来て眠りにつけば朝が来る
どうして連続した時間の中で
自分の存在と共に
夜が来て朝をむかえるのか
その存在が不思議であり
漠然とした恐ろしさを感じるのだ

http://www.mni.ne.jp/~kenhappy/

 

渇望

 投稿者:kenhappy  投稿日:2003年 3月29日(土)20時28分25秒
  満たされない心が芸術を生む

満たされない心とは孤独そのものであり

孤独の渇望を埋めるように

芸術は生み出される


心の原稿用紙に文字を綴り

心の五線紙に音を現わし

心のカンバスに絵を描く

時々の孤独が齎した結果を記録した

心のドキュメントである


時々の孤独を思いながら

心のドキュメントの

ひとつひとつを紐解いて

ネガティブをポジティブに変えて

今に現わす


今において

孤独に苛まれているわけではない

心の怠惰が孤独を懐かしみ

欲しているような錯覚に囚われている


真摯な過去の一場面と

怠惰な現在の有り様が

埋めようのないギャップとなって

長い年月による心の風化を象徴している


愛にあって孤独を羨み

孤独にあって愛を欲す

満たされない心の輪廻は

飽くことがない

今日も心の渇望が芸術を生む
 
お得なプロバイダーとくとくBB

小説と映画

 投稿者:kenhappy  投稿日:2003年 3月29日(土)20時23分41秒
  小説と映画は

どこがどう違うのだろうか


小説は間接的であり

映画は直接的である


映画は目で見てストレートに感じているが

小説は読んで想像力で感じている


原作を知らずして見る映画は

感動そのものであるが

原作を既に読み知っている映画には

言い知れぬ物足りなさを感じてしまう

それだけ小説には

逞しい想像力が働いている


人間の想像力は無限である

故に一人一人が描く想像の世界は

10人十色であり

読手の数だけの

想像で膨らんだ物語があるのだ

そういう意味で

映画は小説を超えることはできない


極端な言い方をすれば

映画には一つのはっきりとした物語しかないのだ


映像とは想像力を奪ってしまうほど強烈なものである

それだけ作品の善し悪しがストレートに出てしまう

製作者にとってはきっとそれが大変な恐怖なのだ


小説も映画も

人間に感動を与える芸術であり

もとより優劣があるわけではない


いずれも人間が創り出した

心の叫びである
 

 投稿者:ayana  投稿日:2003年 3月26日(水)17時05分33秒
  貴方がいなくなった。

私は壊れた。

貴方がいないのに
どうやって前に進めというの?

貴方がいないのに
どうやって夢を見ようというの?
 
お得なプロバイダーとくとくBB

(無題)

 投稿者:ayana  投稿日:2003年 3月26日(水)17時04分5秒
  You stopped being.

I broke.

How is it said spontaneously in front that you are not?

Although you are not how is it said that a dream will be seen?

貴方がいなくなった。

わたしはどうすればいいの?



 

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